令和5年 明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
新型コロナウィルス感染症による国内外への影響、そして私たちへの生活環境への影響は持ち直しつつあると思っておりましたが、2022年後半には、再び先行きが不透明になってしまいましたが、コロナの制限が明けたことにより停滞していた社会経済が動き出し、私たち警備員を求めていただける機会も増え、年間を通してみると大変有難い状況となってきておりました。
しかしながら、深刻なことは、人手不足です。
コロナ禍で採用を縮小していた企業が一斉に採用活動を再開したことで、求人競争が激化しました。2020年の一時期が底となり、その後正社員求人数は、コロナ禍以前に戻り、国内全体での求人数は、昨対でおよそ1.5倍という状況です。コロナ禍を越えてのキャリア形成や、働き方の多様化、若年人口減少も重なり、人材の確保が大変難しくなっています。そのため、新規のご依頼をいただいても、需要にお応えできる人員が確保出来ない状態が同業他社でも続いているという声が聞こえています。今年もさらに企業の人材獲得についての動きは加速し変化することと思います。
経済活動が順化し出した状況で人材を獲得するためには、雇用待遇の引き上げに取り組まなければいけない状況です。とはいえ、まずは従業員の皆さんへの待遇改善をと思慮しておりますが、政策による雇用待遇改善に伴う費用圧迫は、それを容易にさせてくれません。最低賃金の引上げ、雇用保険料率の改定など社会経済を考えれば、もっともなことではありますが、中小企業へは厳しいコストアップになりました。本年は、昨年のコストアップを出来る限り早く価値に転嫁できるよう、人材獲得並びに従業員の資質の向上を行い、ニーズにお応えできるよう努力をいたします。
また、今後10年を見据えDX・AIによる警備業への業態変容も検討し、将来に向かって人材獲得と人材育成を行ってまいります。
当社は、事業活動を通じて、従業員が一人ひとりが最高の商品であり、最高のセールスマンであることから、一人ひとりの人生や働き方に長く寄り添えるような環境や設えを整え、「皆さまの住む街に安全」と、「皆様の心へ安心」をお届けできるよう、精進を続けて参ります。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
日本綜合警備株式会社
代表取締役 対馬 一